前回エアコン事情をお話ししましたが、今回はフランス支部のエアコンを
ご紹介します。
フランス支部の講座は、パリ14区で開講しています。
講座を開講している建物は、LouisーMorard通りに面していますが、
この通りは、20世紀初等に建設されたレンガを使用した極彩色のファサード、
立体的な窓などが目を引くアールヌーボー様式の建物が集まっている
一風変わった通りです。
ということは、築およそ100年の建物が集まっている訳ですが、
フランス支部の講座で使用している建物も、もちろんエアコンはありません。
確かに、パリの古い建物などは、分厚い石壁でできているので、
窓を締め切って室内の涼しい空気を逃さないようにするのが今までの夏の過ごし方でした。
ところが近年の猛暑を乗り越えるには、窓や雨戸までも締め切って、
一日中薄暗い中過ごすなんてこともよく聞くようになりました。
そこでフランス支部では、以前からエアコンを使用しています。
かべに穴を開けることはできませんので、前回のブログでもお話しした、
チューブを窓から外に出すタイプのエアコンです。
開けた窓から入り込む熱気をなるべく少なくするために、カーテンやクッションなどで塞いだりと
なかなか準備は大変です。
ピッとリモコンのボタンを押すだけで、スーッと冷風が音を立てずに吹いてくる日本のエアコンとは
だいぶ違いますが・・・。
講座がある日は、オリビエ先生が前もってエアコンをつけて室内を涼しくしていますが、
だいぶ音が大きいエアコンですので、
講座生の皆さんが集まる時間になると消してから講座を開始します。
ところが先日の自主練習があった日は気温がグングンあがり、
練習が始まる17時半は、30度を超える暑さ。
いつもならエアコンを消して行いますが、この日ばかりはつけっぱなし。
いつも音が邪魔にならないか気を配っているオリビエ先生なので、ちょっと心配していましたが、
それでも、こわばった体を緩めて整えるため来る講座生の方達のために、
常に最適な環境を整えることはとても大切なことです。
オリビエ先生の心配をよそに、室内に入ってきた講座生は「はあー気持ちいい!」と満面の笑顔。
肺に乾いた冷たい空気がすぅっと入り込み、肋骨が緩む感覚が実感できます。
音に気を取られることなく、集中して練習されていたそうです。
これからも、ちょっとR2ーD2に似ている(?)エアコンに頑張ってもらいましょう!
Comments