井本整体から発行されている機関紙『原点』。
その8月号に、「姿勢」について、井本先生の特別寄稿が掲載されていました。
昔と今の体の違いとして、今は腰がくたびれて下がっているのが特徴とのこと。
「今は呼吸器の時代」と以前から井本先生もおっしゃっていますが、
呼吸器が弱くなり、関連して腰が下がる。
そう思って周りを見ると、ああ、なるほどという体型の若い方を多く見かけます。
それで思い出すのが夏の花火大会。
浴衣姿の若者が駅に集まっている姿を良く見ますが、
どうにも着物がピシッときまっていないと思っていました。
特に男性は、襟が緩く、胸がはだけそうなほど隙間が空いていることもあります。
帯にのるお腹がなく、帯のラインも後ろに下がり気味です。
もしかしたらこれも現代の体の特徴を反映しているのかもしれません。
日曜日の夕方に放映されている『笑点』の大喜利で、
特番としてあるアイドルグループの方が出演しているのを見たことがあります。
いつも出演している師匠方と向き合うように、
そのグループの方も師匠方同様、おなじみの着物を着て座っていました。
同じ着物を着ているからでしょうか、尚更その体型の違いに目がいきました。
胸が薄めで、少し前屈み気味なので、どうしても着物にシワがたくさんできます。
何だか着物に着られてしまっているような感じです。
いつもはベテランの師匠方を見て、特に思うことはなかったのですが、
その時は「ああ、こんなにも体型が変わっているんだ」と思いました。
今と昔、環境、気候、日々の生活、様々なものが驚くほど変化し続けていますが、
体もその一つ。
体が持つ本来の機能を最大限に活かして、時代に飲み込まれない体を維持したいものです。
街のあちらこちらに秋の気配。少し厚手の上着を出した方も多いこととと思います。
胸を開いて、腰を上げて、秋の凛とした空気をたっぷり吸いながら、お散歩などいかがでしょうか。
Commenti