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執筆者の写真ふみ ラアル

ステーキと赤ちゃん

朝晩の気温が下がり、秋らしい気候になりました。

そんな気候に刺激されてか、今夜はステーキが食べたい気分です。


薄切り肉は手に入らないので、最初は戸惑いましたが、

徐々に塊肉やステーキを調理することが増えました。

でも、強火でシンプルに焼いただけのお肉に、塩胡椒をするだけでとっても美味しいですよね。

お肉の味が最大限味わえる、しかも準備は簡単なのにご馳走感は満点。言うことなしです。


ステーキと言えば、子供がまだ3ヶ月ぐらいの頃、よくステーキをしゃぶらせていました。

井本先生が「整体法/妊娠・出産・子育て」の著作の中でもおっしゃっているように、

赤ちゃんにとって動物性タンパク質は、体の基礎作りに欠かせない栄養源そのものです。

捕食は1ヶ月半ごろから始めましたが、もちろん、ステーキ以外にも、

牛乳、卵、ヨーグルト、チーズ、白身魚など、喜んで食べていました。

ステーキは、バターで焼いたものをガーゼに包んで持たせると、

お肉がカサカサに真っ白になるぐらいまで、喜んでしゃぶっていました。

やはり赤ちゃんは体に必要なものがわかるんだなぁと感心したことを覚えています。


そこへ来ると、フランスの塊肉やステーキは最高です。

お値段も1キロ3000円ぐらいで美味しいステーキが手に入ります。

1人前200グラムとして、一人あたり600円。あまり気負うことなく買えます。

ですので、子供が小さい時は、こちらのお肉屋さんにずいぶんお世話になりました。


そんなある年、日本に帰国した時に、たまにはステーキでも買おうということになりお肉屋さんへ。

美味しそうな塊のステーキ用のお肉を見つけ、値札を見ると「2500円」と書いてありました。

1キロ2500円か・・・これならフランスで買うお肉と同じぐらいかなと思い、

店員さんに「このお肉を500gください」と注文。

その途端、なぜかお肉屋さんのサービスが急に良くなりました。お肉の準備をしている間、

試食は色々させてくれる、新しいソースの試供品を10個もくれる・・・

そして最高の笑顔で「ポイントカードが1枚全部埋まったので、2枚目お作りしますね。」と。

初めてきたお店なのに、いきなりポイントカードが1枚たまるなんて、

なんてサービスのいいお店なんだろうと感心していました。


そしてお肉を店員さんが計りにのせると、

「500g」の表示の横に、「12,500」という数字。この数字は何だろうと思いつつ、

ちょっと近づいて見ると、その数字の前に小さく「¥」のマーク。

思考回路が一瞬止まり、もう一度値札のところに戻って見てみると、


「100g2500円」


「1キロ2500円」じゃなかったんです・・・。

フランスですっかりキロ単位の値段に慣れていて、100グラム単位だとは頭にもなく・・・。

それは店員さんも嬉しいですよね。

もう試食品も色々食べてしまったし、満面のスマイルでお肉を手渡してくれたので、

今更「やっぱり50gでいいです」とも言えず、そのまま買って帰りました。


その晩ステーキを食べた子供たちは大喜び。「噛まなくても食べられるよ!」

それはそうですよ、いいお肉ですもの・・・。


皆様も、値段表示だけは気をつけて、今夜はステーキにしませんか??









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